

こんにちは、シノワクリニック美容皮膚科医の西田です。
「このシミ、本当にシミ?」
一見同じように見えるシミにも、実は種類によって治療法がまったく異なります。
このコラムでは、「シミの種類」「見分け方」「正しい治療法」について、シミ・くすみ・ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)・扁平母斑・脂漏性角化症といった5つの代表的な症状を徹底比較。是非最後までご覧ください。
INDEX
あなたのシミの種類は?

シミと一言で言っても、その性質や原因はさまざまです。私が診察する中で特に大事にしているのは、「シミの見た目」と「境界線の有無」。実は、シミの境界がはっきりしているかどうかで、選ぶべき治療法は大きく変わってきます。
ざっくり分けると、境界がくっきりしているもの(シミ)と、境界があいまいなもの(くすみ)に分かれます。
この見極めは非常に重要で、誤った治療をしてしまうと、効果が出ないどころか悪化してしまうことも…!ですので、まずはご自身のシミがどのタイプにあたるのかを把握し、それに合った治療法を選ぶことが美肌への近道です。
それでは主なシミの種類について解説していきます。
①シミ(老人性色素斑・そばかす)


一般的に「シミ」と呼ばれているのは、加齢や紫外線の影響によってできる老人性色素斑や、そばかす(雀卵斑)のことを指します。
- 境界がはっきりしている
- 紫外線が当たりやすい頬やこめかみにできやすい
治療には、ピコレーザーによるスポット治療が有効です。そばかすに関してはIPL(光治療)も適応になりますが、IPLはシミ治療専用のデバイスではないことや、肝斑やくすみが悪化する可能性があるためピコレーザーによる治療をおすすめしております。
また、老人性色素斑の中には、長期間紫外線を浴び続けることで「脂漏性角化症」に移行するものもあります。 見た目が似ていても治療法が異なるため、自己判断せず医師の診察を受けることが大切です。
② くすみ(肝斑・炎症後色素沈着を含む)


肝斑は女性ホルモンや摩擦、紫外線の影響で頬に左右対称に出現する、色素性病変です。境界が曖昧なものが多いですが、境界がはっきりしているものもあるので注意が必要です。くすみは紫外線(光老化)・摩擦・乾燥・ターンオーバーの乱れなどが原因で、歳を重ねる毎に増えていきます。
- 肝斑:左右対称に薄く広がる、刺激(炎症)で悪化しやすい
- くすみ:顔全体が暗く見え、疲れて見える原因に。光老化による影響が大きい。
治療では、まずピコトーニングでの色素改善と美容内服が基本です。さらに、ポテンツァのくすみ・肝斑モードを併用することで光老化による慢性炎症を減らしてメラノサイトを改善し再発を防ぎます。くすみ(肝斑・炎症後色素沈着を含む)は光老化の結果であり放置すると「なんとなく老けて見える」印象を与えやすいため、早めの対策がおすすめです。
③ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)


ADMは真皮層にメラニンが沈着している状態で、見た目はシミに似ていますが、根本的には別のものです。
- 青みがかった灰色〜茶色の斑点が頬骨周囲に左右対称に出る
- 思春期以降に出現することが多い
治療はピコレーザーによるスポット治療が中心となり、複数回の照射が必要ですが、1回の照射でもある程度の変化を実感しやすいです。
④ 扁平母斑(へんぺいぼはん)
扁平母斑は生まれつきまたは思春期からある薄茶色のアザで、小さいものを含めれば日本人の10〜20%の人に発生しています。
- 境界が比較的はっきりしており、茶色く平坦
- 顔だけでなく、体にもできることがある
扁平母斑はレーザーで反応しにくいこともあり、照射しても改善しないものもあります。外用を併用すると治療効果が高まることが知られているため、まずは医師の診断を受け、適切な経過観察や治療方針を一緒に考えることが大切です。
⑤ 脂漏性角化症(老人性イボ)

脂漏性角化症は高齢になるにつれて出現する、少し盛り上がったシミのような存在です。実際にはイボではなく、老人性色素斑の一部が移行したものです。
- 表面がザラザラしていて、盛り上がっている
- 引っ掻くと一部が取れることもある
治療は炭酸ガスレーザー (スキャナ付き)や電気メスによる除去が一般的です。ピコレーザーではある程度色素を減らすことができます。見た目に影響があるだけでなく、化粧ノリや肌触りにも影響するため、美容的観点からも除去が勧められることがあります。
シミ治療の効果を最大限に引き出すために必要な「正確な診断」とは?

シミの種類によって治療法が異なるため、「自分のシミがどのタイプかを正しく知ること」が美肌への第一歩です。
当院では、VISIA(ビジア)という肌診断機を使用し、患者さま一人ひとりの肌状態を多角的に分析しています。シミや肝斑、くすみ、ADMなどの状態を正確に把握し、最適な治療法を提案するために欠かせません。
また、肌の改善度を見るだけでなく、白斑などの有害事象が出ていないかを確認することも重要です。
VISIAは内科における“血液検査”のような役割を果たす存在。治療によって肌がどう変化したか一目瞭然ですのでより責任感を持って治療にあたることができます。また、モニタリングをせずに治療を続けてしまうと、白斑が出現・悪化し、「シミも治らないのに、白斑も残ってしまう」という取り返しのつかない事態になることも。一度定着した白斑は、治療が非常に難しくなるため、美容皮膚科ではこの診断と経過観察を非常に重視しています。
「今の治療で合っているのか不安」「なんとなくシミが気になるけど種類が分からない」
そんな方こそ、まずは正確な肌診断と医師による診察から始めることをおすすめします。
あなたに合った正しいシミ治療こそが、美肌への最短ルートです。
シノワクリニックでは、最新のピコレーザーや内服薬・外用薬を組み合わせた総合的なシミ治療を提供しています。シミのお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。

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