

こんにちは。シノワクリニック美容皮膚科医の小松里帆です。
今回は、私にとっての初コラムとして、近年注目されている「リジュランS」を用いた傷あと治療について医師の視点からわかりやすくお話ししたいと思います!
INDEX
傷あと治療に「リジュランS」という新たな選択肢!

これまでリジュランは「見た目を早く整える治療」というイメージが強い製剤でしたが、近年では“肌そのものの機能を回復させる治療”として注目されるようになっています。
また、以前韓国で開催された国際学会(PGS)に招待いただいた際にも、世界各国の医師が共通して述べていたのが、「リジュランは“見た目を整える治療”から、“皮膚の機能を回復させる治療”へと役割が進化している」という点でした。
傷あと治療の考え方はどのように変わってきたのか?
これまで傷あと治療として広く行われてきた方法には、以下のような治療がありました。
- レーザーで表面を削る・薄くする治療
- ピーリングで肌表面を整える治療
- 硬くなった部分の癒着を剥がす治療(サブシジョン)
- 盛り上がりを抑える薬剤治療(ステロイド)
これらは、凹凸や盛り上がりを目立たなくするという点では一定の効果があります。

しかし一方で、再発しやすい・皮膚が薄くなりやすい・赤みや色むらが残るといった問題が生じるケースも少なくありません。
したがって、近年では、「削る・抑える治療」だけでは限界があると考えられるようになってきています。
なぜ従来の傷あと治療だけでは不十分なのか?

レーザーやサブシジョンは、皮膚構造を物理的に変える治療であり、ステロイド治療は炎症や組織の反応を一時的に抑える治療です。
短期的な改善は期待できますが、皮膚が本来持つ「治る力」や「正常な回復プロセス」を根本から整える治療ではありません。
その結果、「一度きれいになっても、時間が経つと戻ってしまう」という現象が起こりやすくなります
現在の傷跡治療では、 “ 削る ”のではなく、“ 皮膚が治りやすい状態をつくる ” という考え方が重視されています。
リジュランSが傷あと治療に適した理由

写真:傷跡にマドンナ注射S・1本を3回(1ヶ月毎)使用。赤みが顕著に改善しており、凹凸も平坦に変化しました。
実は、リジュランSの「S」は、“Scar(傷あと)”に由来しています。
皮膚の回復をサポートする成分を含み、
- 過剰な炎症を落ち着かせる
- 血流を改善し、回復を促す
- 硬くなった組織の柔軟性を取り戻す
- 肌内部の構造を整える
といった作用が期待されています。
特徴的なのは、「細胞を傷つけるのではなく、異常な反応だけを整える」という点です。
そのため、ケロイドや肥厚性瘢痕など、過剰な治癒反応によって生じた傷あとに対しても、自然な回復を促す治療アプローチが可能になります。
なぜ、複数回治療が推奨されるのか?
リジュランSは、「一度の施術で大きく変える」治療ではなく、皮膚の回復力を少しずつ高めながら、状態を整えていく治療です。
そのため、一度に強い刺激を与えるよりも、負担を抑えながら段階的に治療を重ねる方が、より自然で安定した変化につながりやすいと考えられています。

具体的には、リジュランSの効果を最大限に引き出すために
- 薬剤を深く入れすぎない
- ムラなく均一に注入する
- 複数回に分けて治療を行う
といった方法が推奨されています。
これは、皮膚に無理な変化を起こすのではなく、「治りやすい環境」を段階的につくっていくためです。
臨床の現場でも、“一度で無理に変える治療”より、“育てながら整えていく治療”の方が、長期的に仕上がりが安定しやすいと実感する場面が多くあります。

つまり、複数回に分けて治療を行うことこそが、リジュランSの効果をより安全に、そして長く実感していただくためのポイントなのです!
気になる安全性と臨床実績は?

国際学会(PGS)や臨床研究では、
- 血管塞栓のリスクが極めて低い
- 組織壊死を起こしにくい
- 細胞への毒性がない
といった高い安全性が示されています。また、延べ11万件以上の使用実績があり、重大な合併症の報告はほとんどありません。
傷あと治療は長期的な経過を観察する治療だからこそ、効果だけでなく安全性の高さも重要な判断基準となります。
手術後の傷あと治療にも提案したい「リジュランS」

以下のようなお悩みをお持ちの方は、少なくありません。
- 眉下切開・フェイスリフトなどの術後の傷あとが気になる
- 豊胸手術など体の切開線が目立つ
- 赤みが長く残っている
- 盛り上がりや硬さが改善しない
- 時間が経っても「治りきった感じがしない」
- 皮膚をこれ以上薄くしたくない
「手術の仕上がりには満足しているが、傷あとだけが気になる」
という声を、臨床の現場で多く耳にしてきました。
傷あとを“隠す”から“治す”という選択

傷あと治療は、「どれだけ削るか」ではなく、「皮膚が本来の回復力を取り戻せるか」が重要だと考えています。
リジュランSは、傷あとを一時的に目立たなくする治療ではなく、長期的に“治りやすい状態へ導く治療”として、有効な選択肢のひとつです。
医師としての治療方針と診察について

傷あとの状態や経過は、一人ひとり異なります。
そのため当院では、医師が直接診察を行い、傷あとの種類・経過・皮膚状態を評価したうえで、最適な治療計画をご提案しています。
- 今からでも治療効果が期待できるのか
- 何回程度の治療が必要か
- 他の治療と併用すべきか
こうした点を丁寧にご説明し、無理な治療は行っておりません。

これまでの臨床経験や、リジュラン公式KOLとして培った知識を活かし、安全性と自然な仕上がりの両立を心がけておりますので、「傷あと」にお悩みの方も、まずはお気軽にご相談ください。


「もう遅いかも」と感じている方も、決して珍しくありません。
実際には、今の状態からでも改善を目指せるケースは多くありますので、傷あとでお悩みの方も、まずはお気軽にご相談ください。
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