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もう失敗しない!目の上のくぼみは「眼窩内ヒアルロン酸注入」で自然に若返る|則本院長が解説

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こんにちは、シノワクリニック院長の則本 翔です。
年齢とともに「目の上が窪んできた」「疲れて見える」「二重ラインが深くなった」といったお悩みを抱える方が増えています。
中には、これまでにヒアルロン酸注入や脂肪注入を受けたものの、思うような結果にならなかったという方も多いのではないでしょうか。

私自身、近年この「目の上のくぼみ治療(窪み目治療)」を担当させていただく機会が増えており、その中でようやく「これだ!」と思える方法にたどり着きました。
それが――目の上(眼窩内)ヒアルロン酸注入です。

今回は、私が日々行っている「眼窩内(目の上)ヒアルロン酸注入」について、解剖学的な視点も交えながら、できるだけわかりやすくお話ししていきます!

なぜ目の上がくぼむのか?どんな人に多いのか?

まず、まぶたのくぼみは「加齢」だけが原因ではありません。実は、もともとの骨格的要因や、眼瞼下垂(がんけんかすい)といった機能的な問題も関係しています。

例えば、ご両親のどちらかが「目がくぼんでいる」「コケている」「彫りが深い」タイプだと、頭蓋骨の空洞が深く、だから目が大きかったり鼻が高かったりするのですが、そこに繋がるのが先天的に目の上が窪みやすいということ。
また、眼瞼下垂を併発している場合は、目の開きが悪いために眉毛を使って目を開けようとするクセがつきます。その結果、眼窩脂肪(がんかしぼう)が後ろにずれてしまい、余計にくぼみが進行してしまいます。

目の構造を横から見た状態

従来のヒアルロン酸・脂肪注入がうまくいかない理由

これまで多くの方が受けられてきたのが、皮膚の下や眼輪筋の下、ROOFの上にヒアルロン酸や脂肪を注入する方法です。つまり「凹みを埋める」という発想の治療でした。

しかし、このやり方では「腫れぼったくなった」「デメキンのように見える」と感じる方が非常に多いんです。なぜかというと瞼の上は、瞼の下と違ってすごく“動く”場所なんです。

 40代の患者さま 他院ヒアルロン酸注入による目元の状態

上を見たり、下を見たり、瞬きするたびに皮膚や筋肉が伸び縮みします。そこに異物を入れてしまうと、動きに合わせて塊が浮いて見え不自然な印象になってしまいます。
つまり、これまで上手くいかなかった原因は“動き”にあります。

鍵を握るのは「眼窩脂肪」🔑

私が行っているのは、凹みを埋めるのではなく、眼窩脂肪の中にヒアルロン酸を注入するという方法です。

そもそも目の上が窪む理由は、眼窩脂肪が痩せて後ろにずれることによって、皮膚が引っ張られてしまうことが原因です。その根本原因にアプローチすることで、自然なふっくら感を再現し、動きにも違和感のない仕上がりが可能になります。実際に行った眼窩内(目の上)ヒアルロン酸注入の症例をご覧ください。

CASE 1

過去に他院で皮下に注入されて瞼の上で出目金のように膨らんでしまったヒアルロン酸を溶かし眼窩内に再注入。内側から自然なボリュームを出し、窪み目を綺麗に解消。全体の印象が若々しくなりました!

実際、瞬きをしても全く不自然さがなく、まぶたの動きを邪魔しません。これが、従来の「皮下注入」と大きく違う点です。

CASE 2

ボコつきなし!眼窩内ヒアルで膨らみ蘇る
かなり目の上の窪みが強い方。このレベルの窪みでも“眼窩内”に注入するから表面へのボコつきが出ることなく20年前の瞼を再現するような仕上がりに◎

どんな治療でも、その方に合う量を少しずつ調整していくことが大切。はじめは欲張らず、“やっぱりもう少しボリュームが欲しい”など、お気軽にご相談ください。焦らずちょっとずつ、自然な若返りを共に目指しましょう。

軽度の眼瞼下垂には「コンビネーション治療」が効果的

軽度の眼瞼下垂の方には、眼窩内ヒアルロン酸注入+タッキング(切らない眼瞼下垂)の併用をおすすめしています。

目の裏側から糸で支えて開きをサポートし、ヒアルロン酸で眼窩脂肪をふっくら底上げし、施術直後から「目の開きが軽くなった」「若返った」と実感される方が多い満足度の高い治療です。

CASE 1

複合施術によって、絶妙なバランスの二重ラインを実現
綺麗なラインを丁寧に作り、左右差もぴたりと整えています。さらに、窪みはヒアルロン酸でふっくらと持ち上げ、タッキングで目の開きを調整。
これにより、美しい二重とまぶた全体のハリ感が生まれ、より自然で魅力的な目元に仕上がりました。

ただし、中度〜重度の眼瞼下垂の場合は切開手術が必要です。カウンセリング時にしっかり診断し、「これは切開が必要」「ヒアルロン酸で十分改善可能」といった適応をきちんと見極めますのでご安心ください。

安全性について

インターネット上では「ヒアルロン酸注入による失明」といった言葉を目にすることがあるかもしれません。まず、⚠️当院ではそのような重大な事故は一切ございません⚠️

シノワクリニックでは、以下のような安全体制を徹底しています。

  • 美容外科医である則本院長が解剖を熟知した上で施術
  • 溶解剤(ヒアルロニダーゼ)を常備し、緊急時対応も可能
  • 注入量・位置を厳密にコントロール

眼窩内ヒアルロン酸注入は、非常に繊細で難易度の高い施術です。当院でも、担当できるのは則本院長に限られています。この治療を行える医師は日本でもごくわずかで、一般的なヒアルロン酸注入とは全く異なる高度な技術を要します。

施術では、針を正面から刺して骨に当て、そこからわずかに引いて眼窩脂肪内にヒアルロン酸を注入します。このとき、解剖学的構造を熟知していなければ、失明など重大なリスクにつながる可能性があります。

ですから、技術と経験を持った医師による施術が何よりも重要です。シノワクリニックでは安心して治療を受けていただけるよう、日々細心の注意を払って施術を行っています。

眼窩内ヒアルロン酸は、則本 翔院長のみが行える施術です

効果の持続期間とダウンタイム

「ヒアルロン酸ってすぐに吸収されるのでは?」と思われるかもしれません。
確かに一般的なヒアルロン酸は6か月〜1年ほどで吸収されますが、眼窩脂肪内は血流が比較的少ないため、吸収が遅く約2〜3年ほど持続します。

また、ダウンタイムはほとんどなく、腫れや内出血も軽度。翌日からお仕事に復帰される方がほとんどです。数年後に必要に応じて少量を追加するだけで、美しい状態を長く保つことができます。

目の上の繊細な部位に対して最適な製剤として、アラガン社製の「ジュビダーム・ボルベラ XC」を採用

目の上に脂肪注入はNG

目の上への脂肪注入は、しこりのリスクが非常に高い部位です。
特にコンデンスリッチファットを入れると高確率でしこりが生じます。これまで何度も「瞼のしこり除去」を行ってきましたが、上まぶたには脂肪注入が向きません。行うとしても“ナノファット”までに留めるのが安全です。

自然で安全な「窪み目」治療を目指して

目の上のくぼみは、加齢や骨格、眼瞼下垂など複数の要因が絡む繊細な部位です。従来のように“埋めるだけ”の治療では限界があります。

「自然な仕上がりで若々しく見せたい」
「以前の治療でうまくいかなかった」
そんな方は、ぜひ一度シノワクリニックへカウンセリングにお越しください。
私が責任をもって診断し、あなたに最適な治療法をご提案いたします。

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  • この記事の監修者 シノワクリニック院長 則本 翔
    これまで5,000例以上のクマ治療を執刀し、多くの患者様のお悩みを解決してきました。初めてクマ取りを受ける方はもちろん、他院での手術に満足できなかった方や修正が必要な難症例にも対応し、長年「クマ治療の駆け込み寺」として専門的な治療を行ってきました。
    一回の施術で満足度の高い結果を追求し、自然で美しい仕上がりを実現します。
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