
「眼瞼下垂を治したいけれど、切開には踏み切れない…」
そう感じている方は、とても多いと思います。
傷のこと、仕上がりのこと、もしイメージと違ったら…という不安。切開手術には、どうしても心理的なハードルがあります。
でも、もし「切らずに」目の開きを改善できるとしたら、どうでしょうか。
この記事では、糸だけで眼瞼下垂を改善する「タッキング」という術式について、シノワクリニックの則本院長の解説をもとに、仕組みからメリット・デメリットまで正直にお伝えします。
実は私自身、一度はこの術式から離れ、再び戻ってきたという経緯があります。その理由も含めて、お話しします!
眼瞼下垂とは?まぶたが下がる仕組みを院長が解説|袖から手が出ている状態

眼瞼下垂とは、まぶたが十分に上がらず、黒目が隠れて目が開きにくくなっている状態のことです。
「眠そうに見える」「おでこの力で目を開けてしまう」といった形で現れます。
目を開ける機能は、“袖から手がどれだけ出ているか”に似ています。袖から手が伸びきってしまって、黒目にまぶたがかぶっている。これが眼瞼下垂の状態。この伸びた袖口を、短く引き上げてあげるのが治療なんです。
美容医療で扱う眼瞼下垂の多くは、まぶたを引き上げる力がうまく伝わらず、まぶたが下がってしまっているタイプです。
そこで、まぶたを引き上げる働きを助ける「ミュラー筋」を短く縮めて張りを取り戻せば、力が伝わりやすくなり、目が開くようになります。
タッキング(当院はミュラー筋タッキング/MT法)とは|糸で「ちょうちょ結び」をするイメージ

タッキングとは、まぶたを引き上げる組織を切らずに糸で縫い縮める手術の総称で、いくつかの方法があります。
当院で行うのは、まぶたの裏側(結膜側)からミュラー筋を縫い縮める「ミュラー筋タッキング(MT法)」です。(症状によっては、腱膜もあわせて結ぶことがあります。)
イメージで言うと、伸びてしまった部分を糸でちょうちょ結びして、ぎゅっと縛る。そうすると、遠かった距離が近づいて、筋肉が収縮したときに力が伝わりやすくなるんです。
驚くのはその手軽さです。手術時間は、糸1本で約5分。2本使っても10分程度。そして、術直後から目の開きの変化を実感しやすいのが特徴です。
もちろん、すべての眼瞼下垂に適応というわけではありません。
眼瞼下垂が中〜重度の方は適応になりにくく、まぶたを引き上げる筋肉の力そのものが大きく低下している場合は、タッキングでは十分に開かないことがあります。
だからこそ、適応の見極めが大切になります。
切らない眼瞼下垂(タッキング)の3つのメリット|「切る前に」で消えるハードル
則本院長が「切開を考える前に、まずタッキングを検討してほしい」と言うのには、はっきりとした理由があります。
“切開手術に多くの方が感じる3つのハードル”を、タッキングはやわらげてくれるからです。
① 傷が残らない

切開手術で最も気になるのが「傷ができること」。
タッキングは皮膚の表面を切らないため、顔に見える傷が残りません。
② 自然な仕上がり

「目が開きすぎてびっくり目になったらどうしよう」
これもよく聞く不安です。タッキングは目の形そのものを作り変えるわけではないため、極端に開きすぎることは起こりにくく、自然な仕上がりになります。
③ 元に戻せる

切開手術は、仕上がりがイメージと違っても「やり直すにはもう一度切る」必要があります。
タッキングなら、糸を抜くだけで元の状態に戻せます。
この「戻せる」という安心感は、はじめて手術を受ける方にとって、とても大きいものです。
傷も残らない、自然、やり直しもできる。ハードルがとても低いのに、効果はしっかり大きい。それがタッキングの良さなんです。
片目だけの眼瞼下垂にタッキングが向いている理由
左右どちらか片方だけ目の開きが気になる、というケースは意外と多いもの。
この「片目の眼瞼下垂」にこそ、タッキングは力を発揮すると院長は言います。
片目だけを切開すると、「切開した側」と「もともとの側」で、どうしても質感や馴染み方に差が出やすくなります。傷が落ち着いて左右が揃うまでには、数ヶ月〜を要することも。
その点、タッキングなら両目とも切らずに調整できるため、左右差を整えやすいのです。
症例紹介|片目の眼瞼下垂(ミュラー筋タッキング/MT法)

- 施術名:切らない眼瞼下垂(ミュラー筋タッキング/MT法)
- 施術の説明:まぶたの裏側(結膜側)からミュラー筋を糸で縫い縮め、目の開きを改善する手術
- 費用:170,000円(税込・自費診療)※片目
- 主なリスク・副作用:腫れ、むくみ、内出血、左右差、目の開きの差、後戻り など
※効果には個人差があります。当院で施術を受けた方の症例です。
切らない眼瞼下垂(タッキング)のデメリット|正直に伝える「苦手なこと」

良いことばかりではありません。
ここでは、タッキングが苦手とするケースも包み隠さずお伝えしたいと思います。
❌ 皮膚のたるみは取れません
タッキングはまぶたの表面を触らないため、皮膚のたるみ自体は改善できません。
目の開きが良くなると、その分、二重の幅が狭く感じられることがあります。
「二重の幅も確保したい」という場合は、先にタッキングで目を開きやすくして、狭くなった分を埋没法で広げる、という順番で組み合わせます。

たるみが強い方には、こちらの症例写真のように最初から切開+たるみ取りをご提案することもあります。
❌ 後戻りが起こることもあります。
まばたきによる摩擦などで、糸がゆるんだり組織が再び伸びたりして、時間とともに後戻りすることがあります。
正直なところ、切開して固定する方法に比べると、後戻りはやや起こりやすい傾向があります。ただし、簡単にすぐ戻るわけではなく、戻った場合も糸を抜いて調整し直せます。
※後戻りが起きるまでの期間には個人差があります
では、後戻りが気になる方はどうすればいいのでしょうか。
考え方はシンプルです。「しっかり固定して長く保ちたい」なら切開法、「まず手術なしで試してみたい」なら点眼薬、という順で選択肢があります。
とはいえ、後戻りのしやすさは、まぶたの状態や生活習慣によっても変わります。ご自身にどの方法が合うかは、診察で見極めるのが一番の近道です。
\あなたの目元に合う方法を、診察で確かめる/

則本院長が一度「離れた」術式に、戻ってきた理由

タッキングは、『どの症例に向くか』の見極めと、糸のかけ方の微調整がとても繊細な手術です。
かつては、狙いどおりの開き具合に仕上げる難しさを感じていて、一度じっくり切開手術に取り組もうと考えた時期がありました。
転機になったのは、切開による眼瞼下垂手術を数多く重ねた経験でした。
まぶたの構造をより立体的に捉えられるようになったことで、タッキングでも「どこに、どうかければ最適か」を、より確かにつかめるようになったといいます。
切開でまぶたの構造を隅々まで見てきた経験があったからこそ、改めてタッキングに向き合ったときに、狙った開きを安定して出せるようになった。1周回って、「これは本当にいい手術だ」と見直しました。
切開手術を深く理解した医師だからこそ、改めて「切らない方法」の価値を見直せた。この歩みは、タッキングを「適応を見極めて丁寧に扱うこと」の大切さも物語っています。
まとめ|切らない眼瞼下垂は「切る前に」試す価値がある

タッキングは、傷を残さず、自然な仕上がりで、糸を抜けば元に戻せる。
手術時間も5〜10分と短く、ダウンタイムもわずか。適応は意外と広く、片目の下垂にも向いています。
もちろん、皮膚のたるみは取れない、後戻りが起こりうる、といった「苦手なこと」もあります。だからこそ、大切なのはご自身の目元がタッキングの適応かどうかを、診察で見極めることです。
「眼瞼下垂=切開」と思い込む前に。切らずに改善できる可能性が、あるかもしれません。
切開を検討する前に、まずは一度タッキングの診察を受けてみませんか。
カウンセリングのご予約はWEB・お電話・公式LINEから、まずは気になることを質問をしたいという場合も公式LINEから承っておりますのでお気軽にご相談ください。
\あなたの目元がタッキングの適応か、診察で確かめる/

【重要事項】本ページで紹介している切らない眼瞼下垂(ミュラー筋タッキング/MT法)は、美容を目的とした自由診療(自費診療)です。公的医療保険は適用されません。【費用】両目 通常220,000円/片目 通常170,000円(税込)。別途、麻酔代などが必要になります。【主なリスク・副作用】腫れ、むくみ、内出血、違和感、目の開きや仕上がりの左右差、二重の幅の変化、後戻り、感染 などが生じる可能性があります。【ダウンタイムの目安】腫れのピークは術後2〜3日、大きな腫れは約1週間で軽減し、仕上がりまで1〜3ヶ月程度が目安です。効果・経過には個人差があります。すべての方に同じ結果を保証するものではありません。妊娠中の方など、受けていただけない場合があります。既往歴・持病・内服中のお薬・アレルギーがある方は、事前に必ずお申し出ください。施術の適応や詳細は、医師の診察のうえでご案内します。
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